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「てのひらサーカス」を終えて

(saharaの感想)

展示のトビラ。

まず、はじめに。

「てのひらサーカス」においで下さった皆さん、どうもありがとうございました。

今回はすごく遊ばせて貰いました。

そういう意味でも、感謝しっぱなしです。


「絵」そのものを重視した展示ではなかったので、

「絵」が見たい方には、ちょっと物足りなかったかも知れません。

ただ、どうしても、こういった空間を引っ括めた展示を、しておきたかったのです。


そして。

僕が行きたいと願うのは、こっちの方なのかも知れないなあと、ぼんやりと思いました。


「絵」そのものの世界観も大切だけれど、

展示している空間そのものをひっくるめて、世界を作りたいのかも知れない。と。

僕自身、描き手として違和感を感じているのは、「描いたら終わり」というプロセスの外にまで

手を尽くしたいと考える方なので、なおさらそう感じたのかも知れません。


そういう事をしようとすると、場所にもよるのでしょうが、

「ギャラリー」という括りの所では、窮屈なんですよね。

今回、普段はカフェという場所を借りていたので、

「ギャラリー」という改まった場所よりも、より遊ぶ事が出来ました。

今回のテーマをより引き出せて、とても良かったと思います。


多分、僕は遊びたかったんでしょう。

一番最初に絵と出逢った頃の、思い出をなぞる様にして。

この先に続く道を、信じる為に。


これで、仙台での僕の役目は終わったのかも知れません。

少なくとも、一段落は付いたでしょう。

終わってもう?と思われるかもしれないけれど、

そろそろ、出かける準備をしなくては。


次回はモリオカに北上します!

また機会があればお会いしましょう。

観に来てくれた貴方にも、更なる出逢いが在ります様に。

いつも本当にありがとう。


2010.12.18 佐原叶夜

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